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交響曲第9番ニ短調作品125『合唱付き』(ベートーヴェン)
シラーの詩『歓喜に寄す』に曲をつけようと思い立ったのは1792年、ベートヴェンが22歳の時。
ベートヴェンは第9の作曲にとりかかったのは1815年頃。
1817年から本格的にとりかかったが、まだ器楽のみの予定で、10番に声楽を取り入れる予定だった。
（ベートヴェンは5番と6番,7番と8番のようにニコイチで作曲していた。
しかし、お忙しいベートヴェンは9番と10番の2曲にすることを諦め、
9番に10番に使う予定だった合唱を取り込み、今の形になった。
初演は1824年5月7日、ウィーンのケルントナートーア劇場で行われた。
70分近い演奏時間、声楽を含めた大規模な編成。
フルトヴェングラーによる『バイロイト第九』は名演中の名演。
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交響曲第8番ヘ長調作品93(ベートーヴェン)
作曲は1811年から1812年にかけて行われ、1814年2月27日、交響曲第7番などとともに初演。
1番2番と同じような小規模な楽曲であり自信も「小交響曲」と呼んだ。
小さいというのは可能な限りムダを排除したともいえ、
円熟味を増したベートヴェンの技法が随所に散りばめられており、
聞くものを飽きさせない。
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交響曲第7番イ長調作品92(ベートーヴェン)
作曲は1811年から1812年にかけて行われ、初演は、1813年12月8日、ウィーンにて、ベートーヴェン自身の指揮で行われた。
5番が絶対音楽の完成形、6番が標題音楽のはしり、この7番はリズムが支配した楽曲といえる。
リストは「リズムの神化」といい、ワーグナーは「舞踏の聖化」と評した。
明るい明快な曲であり、演奏機会も多い。
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交響曲第6番 ヘ長調『田園』(ベートーヴェン)
第5番『運命』がほぼ完成した後の1808年初春から1808年初秋にかけて作曲され、運命などとともに初演された。
9曲の交響曲のなかで唯一、ベートーヴェンによる表題『Pastorale(田園)』が付けられ、楽章ごとにも表題が付けられた。
この曲が特徴的なのが5つの楽章をもつ標題音楽。
音楽によって作者の心情や音楽的な美しさを表現することはあったが、
情景を表現する交響曲はこの田園が元祖とされている。
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交響曲第5番 ハ短調 作品67『運命』(ベートーヴェン)
1804年ごろから作曲開始されたが、本腰を入れたのは1807-1808年。
1808年12月22日、オーストリア・ウィーンのアン・デア・ウィーン劇場にて「交響曲第6番」として初演。（現在の6番『田園』は5番として初演された。）
なんといっても出だしの圧倒的なインパクトは他の追随を許さない。
この「だだだだーん」の音形を執拗に使い回し、曲を構成するパターンは後のブルックナーに受け継がれた。
ピッコロ、コントラファゴット、トロンボーンを初めて交響曲に導入した。
第3楽章と第4楽章をつなげたり、４つの楽章を通しての暗から明へのドラマティックな構成にし、
全体を通しての密度が高まり聞くものへ緊張感を保持させる。
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交響曲第4番変ロ長調 作品60(ベートーヴェン)
1806年ごろの作曲。1807年3月、ロプコヴィツ侯爵邸で開かれた私的演奏会で、ベートーヴェンの指揮によって初演された。
3番『英雄』と5番『運命』の間に位置し、ベートーヴェンの交響曲のなかでは小規模であり、当時からやや地味な印象を受けるのか、
ロベルト・シューマンは「2人の北欧神話の巨人の間にはさまれたギリシアの乙女」と評し、
またベルリオーズは「スコアの全体的な性格は生き生きとしていて、きびきびとして陽気で、この上ない優しさを持っている」と評した。
この曲の真意はカルロス・クライバーによる指揮のものであろう。明るく、躍動感に満ち溢れ、かつ、軽やかな演奏こそ、4番の真髄である。
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